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パリは、シテ島(Île de la Cité)にあるケルト系ローマ人の居住地ルテティアとして誕生した。現在のパリという名前は、その地域に住んでいた有力なフランス系ケルト人の種族「パリーシ(Parisii)」から来ている。紀元前52年に現在の5区にあるラテン街にローマ人が移り住み、セーヌ川の左岸にルテティアを設立したとき、ともかくローマ人は「Parisii」とその場所を呼んでいた。
ローマ人は、この地を西ローマ帝国のほか都市同様に長い期間占領していたが、508年までにはローマ人が去り、最初のフランス人王朝と考えられるフランク王国のクロービス王がローマ人に取って代わった。クロービスの祖先として知られるカロリング朝は、バイキングの襲撃や様々な災害のため、ケルト人集落の中心であった島々に人口のほとんどを移動することを余儀なくされながらも、500年間近くも続いた。中世世界において、パリの地を主要な都市としてゆるぎないものとすることにより、カロリング朝最後の王の継承者としてカペー朝のパリ公爵が選ばれた。パリは、その後の数世紀にかかって、セーヌ川の右岸にあるマレと呼ばれていた地域にも広がった。4区において、数多くこの時代の建物を見ることができる。
何百年もの間ヨーロッパのみならず世界の学問の中心となってきたソルボンヌ大学がパリに設立されたのも、この中世の時代である。ソルボンヌ大学の一部である施設の多くは、5区と13区に位置している。
カペー朝とその後に続くブルボン朝は、パリにその象徴となるルーブルやロイヤル宮殿のような建造物を残した。(どちらの建物も1区に位置している。)しかし、多くのツーリストが知る魅力ある建物の多くは、その二つの王朝が滅び長い時を経た19世紀なって、オースマン男爵が長くまっすぐな大通りを加え、そのときまで残されていた中世の家々を取り壊し、都市改造を行った時に建てられたものである。
グスタブ・エッフェル(Gustave Eiffel)の建設した有名な塔(エッフェル塔)、最初のメトロライン(地下鉄線)、多くの公園、「光の都」という名を得る原因となった街灯などは、la Belle Époqueとして知られるパリが隆盛を極めた時代に建てられたものである。
パリは、20世紀に困難な時代を迎えたが、さらにひどいものとなる可能性さえあった。ヒトラーはパリの街を焼き尽くす指示を出していたが、幸いなことにドイツ軍司令官コルティッツはヒトラーの命令に従わなかった。これは、破壊者としてではなく、降伏してパリを守った者として人々の記憶に残るべきだと説得したスウェーデン人の外交官の言葉に従った可能性が大きい。戦後、パリの街は、ゆっくりとしたスピードで復旧を始め、その後世界中の大都市が直面した様々な問題(公害、住宅不足、都市の再開発の失敗など)を経験し始めた1970年代や1980年代になって復旧が急速に進んだ。しかしながら、この間にパリは多文化の街としての大きな成長を享受した。これは世界の隅々から、特にベトナムやラオスに加えてアフリカ北西部の大部分を含むfrancophonieと呼ばれるフランス語圏からの新たな移民によるものである。多くのツーリストの興味の中心である食べ物と音楽をフランスにもたらしたのは、これらの移民である。
移民と多文化の傾向は続いている。21世紀には中南米、特にメキシコや、コロンビア、ブラジルからの移民の数に著しい伸びが見られた。例えば、1990年代末期には、パリでおいしいメキシコ料理を見つけるのは困難であったが、今ではパリ郊外にある安価なタコスの店から、大通りにある高級レストランにいたるまで非常にたくさんある。唐辛子が運ばれてくる間にサルサからサンバまでラテン音楽が大熱狂で流れている。
巨大な自転車道ネットワーク・歩行者地域の拡大・新しいスピードアップしたメトロライン(地下鉄線)を含めたソフト面で交通の便宜性を改善することや公害の削減などに市庁が重点を置いていることにより、21世紀になってパリの一般的な住みやすさも大きく向上してきている。パリに住む人々と同様に、車以外の方法でパリを訪れる人々もこれらの政策の恩恵を享受している。
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24/12/2005